学ぶということ

花子とアン』を真面目に見ている。教育の本質や、真に学ぶということの困難さとその先にある喜びといった話には、いつももれなく泣かされてしまう質なのは、私という人間がこれまでの人生で学びというものを軽視し踏みにじってきたからなのだろうと思う。私にとって学びとはいつも、遠い日の線路のように煌めいている。


KIRINJI: Sweet Soul (スウィートソウル) - YouTube

 

 

『神様のカルテ2』〜言わなきゃならない言葉も 言わなくたってわかる言葉も

神様のカルテ2』(2014)   上映時間 116分

原作:夏川草介神様のカルテ2』

監督:深川栄洋

脚本:後藤法子

撮影:山田康介

出演:櫻井翔 宮崎あおい 藤原竜也 池脇千鶴 柄本明 他

 

公式サイト:http://www.kamisamanokarute-movie.jp/

 

※ネタバレしています。

 

前作はちょっと肌に合わないところがあったのだが、この二作目はその一作目でちょっとばかりひっかかったところすべてが解消されていて、とても嬉しかった。

まずとてもテンポがよいのが素晴らしかった。2時間以内の長さの中で三組の夫婦のエピソードはどれも過不足なく描かれつつ有機的に作用していて、素晴らしいクライマックスに至るまで、本当に見事な構成だった。

また演出も、前作とは大きく変わっていて、最初はカメラが近く、ずっとこの調子でいくのだろうかと心配になるくらい顔や手元、医療器具などのアップのショットが間断なく続き、見ているこっちもいやおうなく緊張感を強いられるのだが、物語に呼応して、その近視眼的な距離は伸びたり縮んだりしながら、貫田夫妻の星空のシーンで宇宙規模の俯瞰にまで導かれることになる。その映画の道程がそのもの人の生を表しているようで、嗚咽するより他なかった。

二作目ということで、主役をはじめメインキャラクターには馴染みの顔に再び会えたような温かい感慨があったし、出番がたとえ少なくとも、その背景を自然と察することのできたのも良かった。私としては、一作目大いに不満だったイチとハルという夫婦に、人間味を感じられたのがとても嬉しかった!宮崎あおいはそのインタビューで「もっと人間味があってもいい」とハルに物申していたが、いやいや、1に比べたら格段に人間味が出ていたと思う(そういう、宮崎あおいのこの役に対するささやかな抵抗のおかげかもしれないけれど)。あまり感情を表に出さないこの良妻は、一作目ではまるで回想の住人のように儚かったが、今作では存在感がしっかりあった。表情に一瞬よぎる影や、ふとした時のしぐさなどに、彼女が本当はどう思っていて、しかしその先を察してそれをもう一度心の奥に収めていく、そんな心の動きが見て取れる。彼女は何も思っていないわけではなく、思って、かつ言わずに飲み込んでいるのだということが今作では痛いほど伝わってきた。

それは夫たるイチにも同じことが言える。自分の思う理想の医者であらんとし、どのような労苦も厭わず仕事に打ち込む彼にも、見て見ぬふりをしていることは確かにあって、それは今作、藤原竜也演じる彼の親友によって暴かれる。図星を突かれて感情を荒らげるイチ。一作目の優しく立派でセンシティブな彼も悪くはなかったが、こういった親友だけに見せる姿に、私はいっそう彼を好きになった。

今更言うまでもなく、圧巻だったのは柄本明演じる貫田医師の大往生。パンフレットにあった脚本家の言葉に「命の期限を切られたら医者だってきれいには死ねないというところを表現したかった」とあったが、まさにその言葉通りを演じきっていた。

夫婦の愛情を軸にしながら、友情も大きなポイントになっているのも良かった。イチとタツ、貫田と高山の関係はもちろんのこと、ハルと千代や、イチと男爵、病院スタッフの人間関係には(2作目だということを考慮しても)感じ入る事が多く、短いセリフの中にもその人を感じさせるニュアンスがとてもよく込められていたように思う。

 

藤原竜也はもともと好きな役者なのであるが、非日常ではない設定、しかも子煩悩な父親という、彼ではあまり見ない役柄であったこともあってとても新鮮だった。しかし違和感なく、こういうフツーの役*1でももっと見たいと思った。この映画は、彼の演じるタツと櫻井翔演じるイチの親友関係というのがとにかくしみじみと心に染みて、強気エリートの彼が一番苦しい時に選んだのがイチのいる病院だったという設定だけで感極まってしまう私である。

 

 

 

 

*1:とはいえ、映画の終盤、彼がトレンチコートを来て夜のネオンサインの前に立つシーンのその佇まいは尋常でなくかっこよく一見の価値ありです。

『死神くん』SDキャラ

すでにTwitterのアイコンに使っていますが、死神くんのSDキャラ作ってみました。使用ソフトはCheetah3Dです。

ソフトにデフォで用意されている球とか円柱とかの形状を使っててきとーに作ったこのSDキャラ(の原型)から幾星霜、このシリーズも数がなにげに揃ってきましたが、初期の頃よりソフト理解が進んできちんと作れるようになって、結果仕上がりも格段に良くなりました。こんな簡単な、どうでもいいモデリングでも(笑)やっぱりそういうのが実感できるのは嬉しいですね。

今回のポイントは、やはり山高帽でしょうか。ツバのカーブとかちょいフチが上がってるところとか、丁寧にやってみました。

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『夜中に犬に起こった奇妙な事件』鑑賞〜知りたい気持ち、その衝動

『夜中に犬に起こった奇妙な事件』

原作:マーク・ハッドン

脚本:サイモン・スティーヴンス

上演台本:蓬莱竜太

演出:鈴木裕美

出演:森田剛 高岡早紀 小島聖 西尾まり 宮菜穂子 柴一平 

   安田栄徳 石橋徹郎 久保酎吉 入江雅人 木野花

劇場:世田谷パブリックシアター

公式サイト:http://www.cidn.jp/

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あらすじ:幸人(森田剛)は、アスペルガー症候群自閉症の一種)の15歳の少年。物理や数学では天才的な能力を発揮するが、自閉症のために生き難いことも多い。たとえば他人とうまくコミュニケーションを取れない、予想外のことに対応できない……など。そんな息子を気遣う父の誠(入江雅人)と幸人は2人で暮らしている。母の広美(高岡早紀)は、2年前に心臓発作で急死していた。

 

ある夜のこと、隣家で犬が殺される事件が起こる。「誰が犬を殺したのか───?」

幸人はたった一人で犬殺しの犯人を捜すことを決意し、その過程を小説に書くことを担当教員の瑛子(小島聖)に勧められる。近所の老婦人・白瀬(木野花)から驚くべき事実を知った幸人は、さらなる“冒険"にでかける。

 

※ネタバレしています。

 

 

 ある夜、犬が死ぬ。誰がいったい殺したのか、その謎が彼の背中を押す。彼は「知りたい」と思う気持ちを、その衝動を知ったのだ。学ぶこと、知ること。それだけが人を成長させ、とことん叩きのめされてもまた立ち上がる力をくれるのだということを清々しく描いた、素敵な舞台でした。主人公役の森田剛はとても繊細に、そして勇敢に問題に立ち向かう少年を演じていたし、不完全でどこか不安定な両親を演じた入江雅人高岡早紀の両人や、近隣の老婦人・白瀬役の木野花などキャストもとてもよかったと思います。3時間という長尺は見るまえは不安でしたが、世界に惹き込まれ漂う時間は心地よかったです。

 

 その約3時間という上演時間の間、出演者はほぼ全員舞台上に常にいるという手法で、セットは学校の教室。主人公が起きた出来事を学校の課題として小説に書いている、という設定である。

 つい自分と年齢や状況の近い(私も15 歳の息子がいるし)、誠や広美に感情移入してしまうが、幸人視点は外れないので彼らは重要な役柄ではあっても、多くは語られない。なので、芝居中ずっと、彼らの身勝手さや甘えにイラッとしてしまっていたし、終盤、息子の成長に呼応して彼らもまた変化を見せる部分も「彼らは変わったように見えるが実は何ら変わっていないのでは」と見えてしまっていた。そして幸人の成長に比べて彼らは弱いように感じてしまったのであるが、帰り道、それは間違いだったと思い直した。

 確かに、父は、幸人に犬をくれたけれども、また今度はその犬を殺すかもしれない。母は、彼のためにそばに戻ってきたけれども、また2年前と同じように息子を捨てるかもしれない。彼らの言動は口先だけに過ぎず、本質的にはさして変わっていない。そのときになれば幸人はいいようにまた踏みにじられてしまうのだろう。私が持った懸念は、そう大きく間違ってはいないとおもう。ただし、ただの過保護な甘やかしでしかない。

 でも、その“冒険"を経て、ただ途方にくれて一歩も動けなくなってしまうかつての幸人とはもう違う、ということが大事なのであって、父や母、彼をとりまく周囲が、彼を攻撃しないようになることが理想ではないのだ。

 

 

 

 

でも、やるんだよ

アマゾンで予約していた嵐の「Bitter Sweet」とPerfumeの「Perfume Clips」が届いて、うれしい。

仕事のBGVとしてClipsをかけていたが、「エレクトロ・ワールド」の上がり具合は異常。


Perfume - Electro World PV [ HQ ] - YouTube

 

この曲がPerfume好きになったきっかけだった。嵐好きになったきっかけのラブソーといい、歌われていることにはどこか寂しさが香るのに、曲としてはなんだか闇雲に力強い歌に引き寄せられるのかもしれない。

 

言うなれば根本敬の「でも、やるんだよ!」な感じ。

 

それにしても「マカロニ」のPVは素敵さ加減はどうだろう。オリジナルも大好きだったが、今回初めて見た三人別バージョンの愛らしいことといったら。こんなのが嵐であったら確実に現実に戻ってこられなくなると改めて思った。

 


マカロニ Perfume - YouTube 

 

 

Bittersweet(初回限定盤)(DVD付)

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Bittersweet(通常盤)(CD)

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大雪

 

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昨日は、窓からずっと振り続ける雪を眺めて過ごした。許されるならいつまでも見ていたかった。ここは、私が今まで住んだ中で一番高層なこともあって、どこか北国の古びたビジネスホテルにでもいるような気分になった。

 

 

 

何か似合う曲はないかと思ってふと浮かんだのがKeaneの「Snowed Under」。


Keane - Snowed Under (Lyrics) - YouTube

しかしタイトルにSnowとあってもこの曲は別に雪の歌ではなく、snowed underというのは、仕事ややることが山積みであるというような意味の慣用句らしい。その意味でも、今選ばれるべきはこの曲なんだと妙に納得した。

 

 今日は選挙に行かないと。

 

 

開会式

ソチオリンピック開会式、なんだかんだ全部見た、楽しかった。こういうものはリアルタイムでだらだら家人とツッコミながら見るのが一番やね。お茶とかお菓子とか食べながらね。Twitterとかしながらね。太るけどね。